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2025 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ  第6戦 岡山国際サーキット

  • 投稿カテゴリー:RACE
レース概要 / Race Overview
日時 2025年10月4-5日
場所 岡山国際サーキット
天候 10月4日:曇り/ウエット
10月5日:晴れ/ドライ
監督 加賀山就臣
ライダー #3 水野涼
リザルト <予選>1位
<決勝>4位
レース レポート / Race Report

10月4日は予選日。予選は最初に35分間のQ1が行われ、上位10台が15分間で行われるQ2に進むことができる。Q1は13時25分から開始された。

気温21度、路面温度は19度と肌寒さすら感じるコンディションの中、水野涼選手は計測1周目を2分00秒406のタイムで5番手でスタート。2周目に1分51秒182で2番手に上がると、さらに1分48秒104とタイムを上げ、4周目には1分46秒800でトップに出る。5周目に1分46秒440とタイムを上げたが、ライバルもタイムを上げてきて、水野選手は2番手に。しかし10周目に1分45秒035のタイムをマークし、トップに立つ。そのまま水野選手のタイムを上回るライダーは現れず、トップでQ2進出を果たした。Q2は10分後の14時10分にスタート。雨雲が通過し、雨は降っていないが路面はフルウェット。水野選手はQ1の勢いそのままに、計測1周目に1分51秒448のタイムでトップに立つ。2周目1分46秒977で2番手となるが、3周目に1分44秒649で再びトップに。さらに4周目は1分43秒909、8周目に1分43秒688とただ一人1分43秒台のタイムでラップし、今シーズン開幕以来のポールポジション獲得となった。

10月5日は決勝日。天気予報で終日曇りと言われていたが、実際には早朝まで雨が残り、さらに一時止んだと思われたが、8時過ぎに再び小雨がぱらつき、各クラスのウォームアップ走行はウェットコンディションで行われた。JSB1000クラスもウェット路面で走行がスタート。しかし青空も出てきたことから、路面はどんどん乾いていく。そうした中、水野涼選手は5周目に1分45秒646を出してトップに立つ。この時点で2位以下が1分47秒台のため、その差は1.3秒ほどもある。6周目には1分44秒966と、ただ一人44秒台へタイムを上げる。7周目も1分44秒656と連続で44秒台でラップし、そのままトップでこのセッションを終えることとなった。

その後、太陽が顔を出し、コンディションはどんどん回復し、気温も上がっていく。場内でのアクシデントによりヘリコプター搬送が起こり、その関係からスタートは14時47分に変更された。気温は27.5度、それに伴って路面温度も37度まで上がる中でレースはスタートした。水野選手はホールショットを奪ってレースを引っ張るが、1周目のリボルバーコーナーで長島哲太選手(DUNLOP Racing Team with YAHAGI)にパスされ、さらにレッドマンコーナーで中須賀克行選手(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)にインから抜かれてしまう。その後、4番手まで下がり、ペース自体は1分32秒中盤から後半と安定しているが、上位は1分32秒前半のため、差は詰められず。そのまま4位でチェッカーとなった。

水野涼選手
Ryo Mizuno

■10/4(土)
昨日の感触から、今日は普通に走ればトップは獲れると思っていたので、意識していたのは後続をどれくらい離せるか、ということでしたね。あとは転ばないようにだけ気を付けて、Q1、Q2と走りました。さらに今回、イタリアから来てもらったエンジニアとセットアップを進める中で、電気周りに関するセットアップの進め方などをいろいろとアドバイスしてもらい、それが経験できたこともとても貴重な経験になっています。さらに全日本のレースのフォーマットもすぐに理解し、短いセッションの中でどう進めたら良いか、今のこの変更に対してこのセッションでできることはこれしかないから、『コース上でこれをやってきてほしい』などと的確に言ってくれるので、自分も乗ることだけに集中できました。セッションの使い方、予選でのタイヤを入れるタイミングとか、ただ走って現状を伝えるだけではないということも学べましたし、マシンの状態も通常に戻ったので、良かったです。これで完全復活です。ドライでももちろん行きます!

■10/5(日)
今日の朝のウォームアップ走行もウェットで、そこではトップタイムを出せましたが、決勝はこのウイーク初のドライコンディションとなったため、セットアップを合わせきれず、スタートから後退するレースとなってしまいました。とても悔しいですが、今後に向けて、課題が明確になり、対応策も得ることができたので、そういう意味ではとても意義のあるレースウイークとなりました。次戦は最終戦の鈴鹿でのレースとなります。鈴鹿での最終戦はここ2年、連続して勝っているレースなので、相性も良いと思いますし、好きなサーキットにもなってきているので、今年の集大成として、2レースとも優勝だけを目指して頑張ります。

加賀山就臣 監督
Yukio Kagayama Team Manager

■10/4(土)
今日の予選はウェットでした。昨日もウェットコンディションで、割と気持ちよく走れていたので、今日もその流れで、Q1、Q2ともにトップタイムで、ポールポジションを獲ることができました。イタリアのドゥカティ・コルセからエンジニアに来てもらったおかげで、オートバイのセットアップも進められた部分があるし、ウェットでは気持ちよく走れたのかなと思います。ポールポジションが獲れたのはひとえに、皆さんの応援によるものです。涼も笑顔が多いので、気持ちよく走れているのかなと思います。この流れを明日のレースにしっかりと繋げられるよう、どんなコンディションになるか今のところは見えませんが、チームサイドとしては引き続きしっかりとメンテナンスし、セットアップもさらに進めて良い結果を出したいですね。今回、イタリアから来たエンジニアはワールドスーパーバイクでドゥカティのファクトリーチームを担当している人物で、最先端の現場でレースを戦うためにセットアップしているので、コンディションの変化に対してもいろんなアイデアを出してくれるし、チームはとても助かっています。うちのスタッフも一流のスタッフを集めているので、とても高い能力を持つ人間ばかりですから、さらに世界の最先端の戦い方を知ることで、チームとしての総合力もアップできていると思います。すべての判断が速いので、すごく勉強になっています。もし明日、ドライになっても、今の流れで良い方向へ持っていけると思います。

■10/5(日)
雨のウェットコンディションではセッティングが進み、速く走ることが出来ました。チームとしてはドライで水野に気持ちよく走って良い結果を出してもらいたかったというのが本心です。今回、イタリアのドゥカティ・コルセからエンジニアを派遣してもらったことで、マシンが抱えていた問題点は明確になりました。そのおかげで水野も気持ちよく走れていましたが、決勝が今週末初のドライとなったことで、ドライでの新しいセットアップが確認出来ず、詰めきれなかったのが残念です。たくさんの方に応援していただき、結果でお返ししようと思っているのですが、なかなかそれができずに申し訳なく思います。ぜひ最終戦では皆さんに喜んでいただけるよう、チーム全員で頑張ります!

レースレポートPDF版
10/4(土)
JSB1000 公式予

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10/5(日)
JSB1000 決勝レース

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