2025 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第1戦 モビリティリゾートもてぎ 投稿公開日:2025年4月22日 投稿カテゴリー:RACE レース概要 / Race Overview 日時 2025年4月20-21日 場所 モビリティリゾートもてぎ 天候 曇り 監督 加賀山就臣 ライダー #3 水野涼 リザルト <予選>1位 <決勝>優勝 レース レポート / Race Report 4月19日の予選は、11時30分から40分間1回のみの計時予選が行われた。気温26度、路面温度は走行開始時は43度だったが日差しが強いため、セッション終盤には49度まで上がっていた。最大の注目は、4輪のフォーミュラカー走行後のため、タイヤのラバーがどの程度路面コンディションを変えるのか、という点だった。 そうした状況下、11時30分に公式予選がスタート。水野選手はいつも通り、集団がコースインしていくのを待ち、コースイン。3ラップし1周目1分48秒772、2周目は50秒台でラップすると、3周目に1分47秒314へタイムアップ。さらに4周目に1分47秒071と、46秒台まであと一歩というレベルに到達。その後、ピットインしてマシンをセットアップし、再びコースイン。マシンの状態をチェックして3周走行してピットイン。 最後のアタックに入った。11周目に1分47秒305をマークすると、続く12周目に1分46秒807と46秒台へ突入。見事、このタイムでポールポジション獲得を果たした。 4月20日の決勝は、午前8時30分から20分間のウォームアップ走行があり、決勝は12時55分から20周で行なわれた。朝のウォームアップ走行で水野涼選手は、セッション終盤に連続して1分48秒台でラップ。トップに付け、決勝への期待が高まった。 レースがスタートすると水野選手はホールショットを奪い、レースをリード。2周目はトップの座を一時譲ったが、3周目に再び先頭に返り咲くと、連続して47秒台で周回。2位以下が48秒台のため、周回を重ねるごとに差が開いていった。 結局、20周時には6.7秒の大差を付け、シーズン開幕戦をトップでゴールした。 加賀山就臣 監督 Yukio Kagayama Team Manager <予選> 先週の事前テストから昨日のフリー走行と順調に来て、今日の予選へ向けて準備を進めてきたことが、うまく結果につながりました。もちろん、ライダーはより速く走りたいですし、今回のレースは2&4ということで4輪のタイヤのラバーが路面に乗ったりと難しい面があり、それに対してのセットアップで試行錯誤はありますし、ライダーのコメント的に良くないところも出てくるのは現実としてありました。でもそれは、全員に対してイコールコンディションですし、その中でポールポジションを獲れたのは、嬉しいですね。でもまだ今週のコンディションに合わせる余地はあるので、チームと水野と力を合わせ、明日の決勝に向けて頑張っていきます。気持ちを引き締めて、明日の決勝に挑みたいと思います。 <決勝> もてぎでの開幕戦で、皆さんの応援のおかげで優勝することができました。ドゥカティファクトリーの車両と、我々チーム、そして水野が頑張り、たどり着けた今季1勝目です。事前テストからレースウイークと順調に進めることができ、我々の思惑通りの展開になれば勝てるという自信はありましたが、スタート前にクラッチのトラブルが出てしまい、結果的にメインマシンの方が使えなくなりましたが、メカニックが同じレベルのマシンを2台準備しておいてくれたおかげで混乱することなく、レースを戦うことができました。これは一重にチーム力で掴んだ勝利だと思います。スタッフを誇りに思います。また、黒船襲来ということで去年から国内メーカーに『レースに出てほしい』と叫び続け、今回はホンダファクトリー、スズキファクトリー、BMWファクトリーマシンが参戦してくれて、そうしたライバル相手に勝てたというのも、嬉しいですし感謝しています。ありがとうございます! 水野涼選手 Ryo Mizuno <予選> 満足のいく予選結果となりました。100点満点ではないですが、ポールポジションを獲れたのは嬉しいですし、昨日はあまり良いグリップが得られない状態だったので今日に関しては少し心配していましたが、走り出してみたら意外と良かったので、それも自分にとっては好材料だったと思います。今日はセットアップを変えて予選に挑みましたが、それが良い方向に進み、タイムを上げることができたので、きちんと前進できたという点でも、良い予選でした。 今日の予選は、昨日も言ったようにタイムアタックよりは決勝に向けてのセットアップをなるべく進めよう考えていたので、セッション中に仕様変更も加えながら進めたのですが、それも1人だけ46秒台へ入ることができた要因かもしれません。今年はドゥカティ2年目で、セットアップで悩んでも戻れる場所があるというのは安心感がありますね。このコースはドゥカティのマシンで初優勝したコースですし、自分自身も好きなサーキットということもありますし、良いアベレージで走ることもできているので、明日は集中してレースを楽しみたいと思います。 <決勝> サイティングラップへ向けてコースインしようとエンジンを掛けてクラッチを握ったら前にマシンが進まず、そこからはメカニックに託しました。サイティングラップを走らなくてもグリッドに付けることは分かっていたので、スタートに間に合えば良いと思いました。レース後に聞いたら、本番用に使おうとしていたものではないマシンだったらしく、グリップ感が朝のウォームアップ走行時よりも悪く、なぜペースを上げられないのか不思議に思いながら序盤は走りました。スタートも少し出遅れたので、落ち着いて走ることを心がけていたら、割とペースも上げることができ、トップに出てから自分のペースで走ったのですが、そこで後続グループを引き離すことができたので、展開としては楽な形に持ち込めました。朝のウォームアップ走行を走った時点でフィーリングが良く、これは自分でコントロールできそうだと感じ、実際にそれができたので良かったで 今シーズンはチャンピオン獲得の年にしたいですし、昨シーズンのデータがあるので、新たなことにトライしても戻る場所があるのは、精神的に余裕があります。昨年の最終戦から3連勝できて、とても嬉しいです。 GALLERY おすすめ 2024MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第6戦・スーパーバイクレースim九州 2024年9月12日 2024 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第2戦 スーパーバイクレースinもてぎ 2024年4月16日 2024 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第8戦第56回MFJグランプリスーパーバイクレースin 鈴鹿 2024年10月29日